2024年05月29日
愛知県名古屋市千種区に新規オープンされる美容院『3 -sado-』様より、アクリルボックスサインのご依頼を頂きました。SNSで見かけた画像から「こんな感じのサインがいい」とご要望をお聞きした上で、弊社にて仕様とサイズをご提案させて頂きました。中にはLEDを仕込み、夜間でもしっかりと発光してサインとしての役目を果たします。大きさは45cm角と大き過ぎない程度にボリュームのあるサイズ感で製作しました。過去に様々な内照式ボックスサインの製作事例がある為、弊社の十八番と言ってもいい程得意な案件です。
今回のようなフレームが付いたタイプのボックスサインであれば、鉄やアルミなどでフレームを作って内側からアクリル板を貼り合わせる仕様が一般的ですが、今回は先にアクリルでボックスを製作して、後からフレームとなるアングルを取り付ける手法を選択しました。
・コストが抑えられる
・フレームの幅を薄く(狭く)出来る
・製作期間が短縮できる
・軽量化できる
4つの観点からこちらの仕様を選定しました。
フレームに採用したのは厚さ0.8mmのL型のアングルと呼ばれるもの。このアングルをアクリルボックスに取り付けます。先述の通り、今回の仕様ではアクリルボックスだけで十分な強度がある為、このフレームはあくまで『デザイン』として貼り合わせるだけです。そのため、フレーム幅を限りなく薄い(狭い)ものを選定できました。アルミのアングルですのでコストも安く、作業時間も1時間程で仕上がります。
今回の現場では元々看板が設置されていたボルトが4本残っていたので、それに合わせて新規サインを加工して取り付ける方法にしました。まずはタイルの割れをコーキングで処理をして、位置を確認します。位置が決まったらボルトがピッタリ入るように加工を施して、ボルトを避けるようにLEDモジュールを取り付けます。ここまで出来たら壁面へ設置をして、LEDを結線します。点灯チェックを終えて、問題がないか再度確認して、最後にボックスを被せてビスで固定して完成です。現場到着から3時間程で設置が完了しました。
過去に製作したボックスサインの記事はこちら
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ブロックヘッドアイデアワークス
〒501-6011 岐阜県羽島郡岐南町八剣北6-8
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2024年05月24日
名古屋市栄生にあるデザイン事務所『TRY+DAY(トライ・デー)』様のファサードサインを施工させて頂きました。会社名の部分には立体感のあるカルプ文字、Tagline(キャッチフレーズ)はカッティングシート、背面はアルミ複合板に白いカッティングシートをベタ貼りにて製作をしました。本日の記事では、看板をどのように製作して、どのように施工(取り付け)していくのかを細かく解説していきます。少々長文になりますが、お付き合いください。
こちらが施工前、ビフォーの写真。レンガ壁の部分にパネルを貼ることからスタートします。屋外のサインで使用されるパネルサインは基本的に『アルミ複合板』という発泡ポリエチレンを上下アルミで覆った厚さ3mmの白い複合板を使用します。これを指定のサイズにカットをして使用する訳ですが、今回は背面が白いデザインだったのでそのまま使用することも可能でしたが、デザインの面で『ツヤなし』が良かった点(アルミ複合板はツヤがある白)、大通りに面していたので経年の汚れやメンテナンスの事などを考慮してカッティングシートを貼ることを選択しました。また、サイズは最大で4m×1mの大判まで対応していますが、パネルのサイズが大きくなる程金額はアップします。その為、コストを抑える目的や施工の簡易化を重視して、2枚や3枚を並列して使用することもあります。今回は横4.4m×縦1mだったので、2.2m×1mを2枚並べて取り付ける仕様にしました。
先述したアルミ複合板にシートを貼る工程は現場ではなく、工場で行います。その方が仕上がりもよく、作業時間も短縮できる為、現場前に仕込めることは仕込んでおきます。早速パネルを貼り合わせいきますが、まずは位置の確認をします。壁面にピッタリ収まる場合はそのまま貼り合わせますが、今回のように左右に微妙に壁が見えてしまうサイズ感の時は必ず施主さんか元請さんに位置を確認して頂きます。位置が決定したら、アルミ複合板の裏面に両面テープを貼り、さらにコーキングと呼ばれるボンドをつけて壁面に貼り合わせていきます。テープとボンドだけでは安全性の面で不十分なので、さらにビスを打ち込んでしっかりと壁面に固定していきます。銀色のビスの頭が見えてしまうので、最後に『タッチアップ』というパネルと同色のシートをΦ20mm程にカットしたものを貼って目立たなくします。
パネルが貼り終わったら、今度は文字を取り付けていきます。今回の文字は『カルプ文字』という立体文字。カルプ文字とは『低発泡ウレタン樹脂』という素材をカットしたものですが、分かりやすく言うと硬い発泡スチロールのような感じです。カルプ文字は基本的に外注で業者さんに製作して頂いており、弊社では岡山の業者さんに製作して頂いています。今回の『TRY+DAY』の文字は厚さ3cmの黒カルプを使用したもの。カルプ文字は素地(無地の状態)が白と黒がありますが、塗装をして色を付けたり、正面にシートを貼ることも可能です。厚さも1cm / 1.5cm / 2cm / 3cm / 5cmから選択することが可能ですが、ご指定がない場合、サイズやバランスを見て弊社からご提案させて頂いています。
話がそれましたが、文字を取りつけるためには『原稿』というものを使用します。原稿は文字の位置が書かれている実寸のガイドですが、これを板面に貼り合わせて、文字をつける部分をけがいて(印をつけて)いきます。けがいた跡が見えてしまうのはカッコ悪いので、一文字に対して3点くらい角を数センチけがくことで、文字を取り付けた後にけがいた所を目立たなくしています。
カルプ文字はとても軽量なので、これくらいのサイズの文字であれば両面テープとボンドだけで取り付けます。大きい文字の場合は裏面にボルトを差し込んでさらに落ちないような加工を施します。原稿を剥がしたらカルプ文字の裏にボンドをつけて一文字づつ貼り合わせていきます。カルプ文字をすべて貼り合わせたら下のカッティングシートを貼って完成です。
このようにして看板は出来上がっていきます。今回の作業時間は3時間程でした。よく施主さんに「もう終わったんですか?」というお言葉を頂きますが、看板は段取り次第で意外と早く終わってしまうものです。逆に言うと現場でキレイに早く終わらせる事を前提に仕様や設計の考案段階から短縮化、効率化を考えています。
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2024年05月21日
岐阜市の金公園前にリニューアルオープンされた魚屋Circus様のサイン制作のご紹介です!
お店のロゴを制作されたsober design様より、行燈看板の制作施工・カッティングシート貼りのご依頼をいただきました!
行燈看板とは照明器具を内蔵した内照式看板のことを指します。
今回は内照式の突き出し看板をオーダーメイドで制作しました。
材質はスチールです。
アクリル乳半プレートをレーザーでカットして組み合わせます。
柱の角に取り付けたいというオーナー様の希望に合わせて
金具部分も普通の突き出しサインとは違い角に取り付けられるような仕様で設計してあります。
毎度お世話になっている職人さんと一緒に施行でした!
通りからも目立つブルーの看板です。
看板を取り付けた柱には蔦が伸びていて、その葉にブルーが映えてオシャレな仕上がりになりました。
看板と同じデザインのカッティングシートを貼り付けました。
魚屋Circus様は、旬のお魚をお刺身や煮魚、焼き魚で楽しめます。
テイクアウトするも良し、立ち飲みするも良し。
それぞれの楽しみ方で美味しいお魚をいただけます!!
魚屋Circus様、sober design様、ありがとうございました!
魚屋Circus様のインスタグラムは→こちらをクリック!
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2024年05月15日
岐阜市から国道22号を西へ走ると左手に見える瑞穂市の『らーめんほがらほがら』様。こちらの店舗は2017年にオープンされた際、サイン一式を弊社が承った古いお付き合いのお店さんです。(その時の記事はこちらから)オープンから7年程経過しているということもあり、駐車場内にある大型のロードサインが色褪せてきたということで、今回貼り替えのご依頼を頂きました。横3m×縦3.5mの大型の板面をインクジェットシートで上貼りしていきます。
そもそもこちらの看板のデザイン面は一般的に『インクジェットシート』と呼ばれるフルカラーで出力をした看板用のシート。塩ビ素材のシートに屋外用のインクを出力して印刷する、現在の看板業界では最もポピュラーなシートです。インクジェットシートはフルカラーで印刷が出来るため、カッティングシートでは表現できない細かなデザインや、多色を使うデザイン(写真など)に向いています。最大出力幅は1,300mmで、今回のような大型の看板の場合は複数枚を重ねて1枚のデザインに仕上げていきます。
シートの耐候年数は目安として5〜7年程と言われています。これはシートの『割れ』や『剥がれ』の目安であって、インクの抜け(色褪せ)はあまり関係ないと言われています。インクの色褪せについては、使用するカラーや方角で大きく変わってきます。例えばカラーで言うとイエローやマゼンダ(赤)が色褪せしやすい傾向にあるように思います。また方角も大きく関係していて、日中に直射日光が当たる南面や西面に看板がある場合、インクの抜けはかなり早まります。今回の看板でも北面と南面の色褪せの差は歴然でした。
シートを貼り替える場合、弊社では大きく分けて2つの方法をご提案しています。一つ目はアルミ複合板にインクジェットシートを貼り込んだパネルを上から貼る方法。こちらはシートの割れが起きにくく、キレイに仕上がることがメリットですが、アルミ複合板を使う為、コストが上がります。また、結構な重量になる為、上貼りは1回か多くても2回程度までを推奨しています。もう一つは板面へ直接シートを貼る方法。今回はこちらの方法で施工しましたが、こちらの方法はコストも安く抑えることができ、施工までの期間も早まります。こちらは一つ注意点があり、元の板面が剥がれたり、割れていないキレイである事が条件となります。どちらの方法が最善かは現場を見た上でこちらからご提案させて頂いております。
少しデザインも変更して、キレイな看板になりました。コストはかかってしまいますが、定期的に看板のメンテナスや貼り替えを行うことで、お客様からの印象も大きく変わると思いますので一度ご検討頂けたらと思います。
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2024年05月10日
関西エリアを拠点に店舗デザインなどを手がけられている株式会社DEJAVU様より、梅田市内に新しくオープンされる飲食店の内装用木製パネルの製作ご依頼をいただきました!
幾何学模様をイメージしたデザイン面となるパネルを、レーザー加工機でカットして作ります。
一回り大きい背面となる板と貼り合わせる仕様にして立体感と高級感を出しました。
↓パネルをブラウンで塗装
↓デザイン面の裏には両面テープを仕込みます。
↓レーザー加工機でデザイン面をカットしていきます
↓両面テープの間にボンドを仕込みます
↓しっかり角を合わせてデザイン面と背面パネルを貼り合わせていきます
今回は施工は別業者さまで行うので、ブロックヘッドは納品までのお仕事です。
複雑な図柄なので、施工業者さまが分かりやすいようラベルをつけます。
↓壁面に取り付けられた完成写真!かっこいい!!
製作した木製パネル、その数なんと100枚以上。
組み合わせられたパネルは現地の職人さんによって壁面に貼りつけていただきました!
海外の教会のような高級感が出たのではないでしょうか。
株式会社DEJAVU様、ありがとうございました!
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