2025年04月10日
岐阜市で内装やリフォームを手掛けるES WORKS様より、壁面のパネルサインの制作・施工のご依頼を頂きました。今回はデザイン支給で、弊社では仕様の提案から制作・施工を担当させて頂きました。「建物の外壁に大きな動物のパネルを貼り合わせる」という内容だった為、アルミ複合板をルーターカット(輪郭カット)してインクジェットシートを貼り合わせる仕様にてご提案、採用頂きました。一番大きいキリンで高さが3m40cmという大きさ。建物の色も相まり、インパクト大のパネルに仕上がりました。
アルミ複合板は基本サイズが910×1,820という通称「サブロク板」から1,000×2,000の「メーター板」、1,220×2,440の「シハチ」など規格サイズを展開していますが、今回の大型パネルはどれも企画の複合板より大きいものばかり。そういった場合、複数枚を繋ぎ合わせて1枚のデザインを制作します。まずはパースにデザインをレイアウトして大まかなサイズを決め、そこから取り合いのいいサイズや割り振りを調整していく流れですが、このサイズ調整と取り合いを考えるのが一番の「ミソ」となります。
1枚の板に複数のモチーフを配置する(例えば長方形の中に⚪︎△⭐︎など複数の図柄を配置する)ことを我々は「面付け」と言っていますが、上手に面付けが出来ると材料を無駄なく使用することができ、コストを抑えることができるので、最も神経を使う部分でもあります。あくまで看板なので、ただただ小さくすればいいという訳ではなく、希望のサイズをいかに上手に取れるかがポイントとなります。また、制作・施工の事も考えて面付けするのも大きなポイントとなります。
今回の仕様では、支給頂いた動物のイラストに+1cmのオフセットいう白い余白をつけました。複雑なデザインの場合、オフセットをかけずにそのままのデータでシートをカットしようとすると上手く切ることができません。プロッターというマシンでシートをカットしますが、カットラインを極力なめらかにしてあげることで、キレイな仕上がりとなり、長年使用しても剥がれにくくなります。またパネルに貼り合わせる際、この1cmの余白がある事で数ミリのズレもカバーすることが出来ます。
アルミ複合板はこの+1cmのオフセットをかけたシートからさらに1cmオフセットをかけてカットをしました。こちらも先述したシートと同じ理由で、施工性と強度を考えてこのような仕様にしています。また、好みもありますが、カラフルなデザインならイラスト周りに白い余白をつけてあげることで壁とのコントラストができて、キャラクターがより映えるだろうとオフセットを採用して頂きました。たった1cmの「オフセット」ですが、とても重要な役割を果たしています。
これだけ大きなサイズのパネルだと工場で貼っていった方がキレイに仕上がります。今回もすべて工場で貼り込んでいきました。パネルを複数枚使用して1枚のデザインになるもののパネルをつなぎ合わせる突き付けの部分、通称「ジョイント」部分はシートを巻き込んで貼っています。巻き込んで貼り込むことでシートの剥がれにくさが圧倒的に高まる為です。複合板の端から1cm中に入った所にマーキングをして、「水貼り」にて貼り合わせていきました。約二日かけてキレイに仕上げることが出来ました。
現場では完成してあるパネルを両面テープとボンドで壁面に貼り合わせ、大きなものはビスにて固定しました。これだけの枚数を貼り合わせるのに6時間程で仕上げることが出来ました。
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